【大まかな話のこと】

ストーリーの大枠はティムとベイビーが出会って互いの目的達成のために行動して達成の上で別れるが再び再開するというトイ・ストーリーとかペットとかと似た構成ではあるけどそれをティムの想像力(もっというとトム・マクグラス監督というヤク)が作品自体を電子ドラッグ的な何かに変更させてるのがドリワらしさを感じさせる。
だからといってストーリーが雑にならず、盛り上げるべき演出はきちんと盛り上げてくれるキレイなドリームワークスな面あり、作品としての完成度が高いのは、配給の東宝東和とドリームワークスのタッグ第1弾に相応しいと感じた。(可能であればカンフー・パンダ3もありだったのではと思ったけど、ボスベイビー観てボスベイビーで良かったと思っている。)
キャッチコピーの、『3.21(水・祝)生まれます』というのも言うまでもなくボスベイビーが生まれるというのと、ドリワ作品が日本が生まれるようになる(かつて生まれていたけど)のを象徴させるような感じがして個人的にすごく好き。

【人物とか】

ティムは補助輪付きのままでも両親の愛情を受けられればいいという依存気味のの状態(本人は補助輪付きでも問題とは思っていない)で生きていたところを弟でもあり兄的な存在でもあるベイビーがティムの成長を促しくていく一方で、ベイビーはベイビーでティムと出会わなければ知り得なかったこと(親からの愛情を受けたことがないことや、ティムの想像力を交えたごっこ遊び)を得て変わっていくのが兄弟愛というよりかはバディ的なものを感じさせるのがテンプルトン兄弟の良さの1つであると思った。

映画序盤のティムがやっていたごっこ遊びをEDでベイビーと同じ遊びをするようになるのは、意外にも2回目の上映で気づいてそこでも涙が止まらなかった。ちなみに、ティムがベイビーを調査する際に出てくるティラノ少尉というイマジナリーフレンド的存在のポジションをEDだとボスベイビーがそのポジションに代わっているあたり、ティムは一緒に遊ぶ存在をどこか望んでいたんじゃないかって思ってしまう。

【終盤のこととか】

終盤のティムのレポート(字幕版だとメモ)がベイビーにとっての世界を変えるものになる(中盤でベイビー自身がレポートを世界を変えるものだと説明している)のが個人的に一番盛り上がるし、序盤の例え話で出てきたビーズがベイビーの机にばらまかれる演出が、劇中のアイテムをうまく使っていて初見のときにそういう使い方をすると想定していなくてひたすら涙流すしかなかった。レポート中の文章も、序盤でティムとボスベイビーが話した兄弟になった場合こうなるという話(クリスマスに限らず毎朝一緒だとか、一緒に年を取る)がベイビーを家庭に来させる説得材料になっているのが、レポートの意味を理解してなかったティムの成長を感じさせるから印象的なシーンの1つでもある。
何か1つの縛りから抜け出したかのようなベイビーが世界でベイビーがどれだけ愛されているかという円グラフの機械にいってはぐしゃぐしゃに操作し、スーツという経営の象徴を脱いでいくのが一見イカれているけどベイビーにとっての喜びを最大限に表現していてスカッとした気持ちになれる。別に経営が悪いとか家庭がいいとかではなく、あくまでもベイビーはそういう転職という選択をしただけというのもどことなく中立性保っていて観ていてもやっとした気持ちにもならない。
ベイビーが経営という道を捨て、家庭につくというのは、自分が恥ずかしいと思っていた本来の赤ん坊になるということでもあり、スーパーミルクがないことによる言語能力を喪ったとしてもテンプルトン一家の子になりたいという覚悟の上での選択なのかなと思うと後々で考えても涙目になる。